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菩提樹の下で [旅日記]

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ブッダ・ガヤの大菩提寺(マハー・ボーディ)、菩提樹下にて。

ゆっくりと目を閉じる。

安心感と幸福感。
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ガラパゴス旅行記 - その7 Santa Cruz島 -Galapagos Island- 後編 - [旅日記]

すっかり間があきましたが(というか本人が書きかけであったことを忘れていましたが)、第7回です。このシリーズも、ようやくあと2回で完結というところまで来ました。
書き始めてから1年近く経ってしまいましたが…

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その7 Santa Cruz島 -Galapagos Island- 後編

この日は朝からあまり天気が良くなかったのだが、トレイル場所に到着し、バスを降りるころにははっきりと雨になっていた。といっても、強い雨ではなく、霧雨のようなやさしい雨で、傘をさす必要は感じなかった。

トレイルでは、まず地形の案内をされた。
けっこう有名なことだが、ガラパゴス諸島は火山活動によって形成された島であり、現在でも火山は活発に活動している。
よって、そこかしこにマグマの流れによってできた空洞、洞窟があるらしい。
その中の1つを案内される。

マグマ空洞の天井部分が年月の経過によって崩れ、ちょうどスノーボードのハーフパイプのようになった洞窟内を進む。
天頂部分から外の光が差し込んでくる。
教会みたいだ、と何となく思った。

洞窟の中では、先日野外でみかけたフクロウを発見した。
どうやらここがねぐらのようだ。

さらに進むと草原に出た。
ここは天然のゾウガメの保護生息区域らしい。

霧雨の降りしきる中、見渡す限り草原の中を進んでいく。
夢の中を歩いているようだ。

しばらく歩いたところでゾウガメに出会う。
2頭寄り添ってゆっくりと草を食んでいる。
もちろん、人間が近づいてもお構いなし。

ふと目を移すと、水場にもゾウガメがいる。
水に半ばまで浸かってのそのそと動くゾウガメを見る。
溺れないかな、と何となく心配になる。

しばらく草原でぼんやりとゾウガメを見ていた。

霧雨の降りしきる中、あたり一面柔らかに濡れる緑色の中で、悠然と草を食む太古からの生き物。

旅のはじめにも感じたことだが、ここの動物たちは、きっとそうやって人間が現れる前も、人間が現れた後も、そしてもしかしたら人間が滅びた後もこういうふうに生きていくのだろう。

この世にもし永遠というものがあるとすれば。
という小説のフレーズを思い出した。
そう、この世にもし永遠というものがあるとすれば、きっとこれが、この目の前の光景がそうなんだろう。

まさにGapalagos Island(ゾウガメの島)。
きっと、この島を発見したスペイン人は、この光景を見たに違いない。
たとえ、その目はゾウガメを「食料」としてしか見ていなかったとしても、少なくとも最初にこの光景を見た瞬間は、息を呑んで立ちすくんだ、と信じたい。

目の前の丘を下ったところには美しい木がすっくと立っていた。
この木にも何となく威厳がある。
なんというか、人間ごときが逆立ちしてもかなわないというか…


……あまりにも長いこと雨の中にいたせいで、さすがに身体が冷えてきた。
ガイドに丘を登ったところの休憩所のような場所に案内される。
暖かいコーヒー紅茶があり、とてもうれしい。
紅茶をすすりながら、もう一度草原を見渡す。

ここに来て良かった。
これを見ただけで、地球の裏側までやってきた甲斐がある。

今後の人生でこういうふうに思える機会は何回あるだろうか…

バスでホテルに案内される。
可もなく不可もない中級ホテル。
それでも、船の上よりはずっとましだ。
久しぶりに熱いシャワーを浴び、夕食までの間、buddy達とともに散歩に出る。

街をぶらぶらと歩いて観察しながら、写真を撮ったり、みやげものを物色したりする。
雨はどうやらやんだようだ。
インターネットカフェがあったので、ブログにちょっとだけ記事を書いてみた。

あっという間に港に着いた。
本当に小さな島だということを実感。
人々が忙しそうに働いている。

この島の道路が何となく好き。
昔見たわけではないと思うが、何となく懐かしいというか…
理由はわからないけど、心地よいからそれでよい。

夜はbuddyたちと食事。
今日でこのツアーも終わり(帰りの飛行機の関係で、自分は明日もう1日この島に滞在して、別の1日ツアーに参加する予定。)。

ビールを結構飲んでかなり酔っ払ってしまった。
この島に来てからというもの、すっかり眠気に弱くなってしまい、話の最中に船を漕ぎ出す始末。
お先に、と挨拶して部屋に戻る。
明日は会えるかどうかわからないので、全員と握手。

たった4日間だったが、濃密な時間をすごしたbuddy達。
アメリカ、イギリス、イタリア、カナダ、シンガポール、スイス、ドイツ、日本…
本当にさまざまな国からやってきた人達が、船で共同生活をともにして、島々を巡った。
とても素敵な体験だったと思う。

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その7 North Seymour島 に続く。


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ガラパゴス旅行記 -種の起源- その6 Santa Cruz島 -Galapagos Island- 前編 [旅日記]

その6 Santa Cruz島 -Galapagos Island- 前編

あっという間に時はすぎ、船から降りる日がやってきた。
buddyの半分ほどは今日船を下り、残りはさらに島々をめぐる旅を続ける。
下船組は、今晩はSanta Cruz島で一泊し、明日エクアドル本土に飛行機で戻る。
ちなみに、自分はエクアドルから日本に帰る飛行機の日程の関係上、明日ツアーから離脱し、ガラパゴスにもう1泊するというスケジュールになっている。

さて、Santa Cruz島。
ガラパゴスで最大の港町であるPuerto Ayoraのある島であり、かのチャールズ・ダーウィン研究所がある島でもある。
Puerto Ayoraはかなり大きな町で、ショップもそこかしこにあり、日用品から土産物までほとんど何でもそろう。
最近では、エクアドル本土から観光客目当ての商売をする人々の移住も増えているのだとか。

ホワイトボードで今日の予定を見た後、キャビンで朝ごはんを食べる。
船での朝ごはんもこれで最後かと思うと少しさびしい。

Santa Cruz島に上陸し、ナショナルパークに向かう。
チャールズ・ダーウィン研究所はナショナルパークの中にあるのだ。
そして、ここには人間の乱獲により絶滅寸前にまで陥ったゾウガメが保護されている。

保護区の最初のブースには、卵を孵化させる機械が置かれており、その次のブースには、生まれたての子ガメがたくさん這っていた。
こうやってみると、普通のカメとあんまりかわらない気もする。

次のブースでは少し成長したカメがいた。
さらにその次ではもう少し大きなカメが。
ガイドによると、これでもまだまだ若いカメだそうだ。……といっても、かなり大きいですよ??

さらに先に進み、大人のカメのゾーンに入った。
……いた、これは……大きい!!
予想していたより1.5倍くらい大きかったので、少し面食らった。

歩く姿はものすごい迫力。
皮膚はゾウにそっくり。「ゾウガメ」と名づけた人の気持ちが良くわかる。
顔はスピルバーグの映画のETに似ている。

とにかく大きい。
甲羅といい、手足といい、すごい迫力だ。
人間と並んでも、明らかにカメの方が大きい。

「こんなにすごいもの」が生きて、動いている。
そのことだけに心から感動した。
この島に着てから見た生き物の中でも、印象はダントツに強い。
神様のデザインとしかいえないその造型。

そもそも、Galapagosとはスペイン語で陸ガメの意。
この島に初めてきたスパニッシュ達が、イグアナでもアシカでもフィンチでもなく、この島にGalapagosという名前を与えた理由がよくわかった。

もう少し先に進むと、Lonesome Georgeのブースがあった。
Pinta Islandで発見された、最後のゾウガメ。

ガラパゴス諸島には島ごとにゾウガメが生息しているが、ゾウガメは泳げないので、島と島との間でのゾウガメの交接はない。
そのため、遠い昔の地殻変動その他の理由で島々に散らばったゾウガメは、長い期間にわたって独自の進化を続け、甲羅の形を変えていった。
そのため、現在では、それぞれの島にいるゾウガメはそれぞれが亜種となっており、甲羅の形によって見分けられている。

Lonesome GeorgeはPinta Islandで発展を遂げた亜種の最後の生き残りである。
人間が気がついたときには既に絶滅寸前(これほど「寸前」という言葉がぴったりくる場合があるだろうか?)になっており、あわてて保護のために生き残りを探したところ、唯一見つかったのが、このゾウガメであり、人間はこのゾウガメに、Lonesome George(寂しいジョージ)と名前をつけた。

幸いにして、亜種同士の交配は可能であり、Pinta Islandの亜種であるLonesome Georgeと、たとえばここSanta Cruz島のゾウガメとは交配できる。
そのため、純血のPinta Island亜種を残すことはできないものの、その流れを汲む子孫は残すことができる………

と、人間が喜んだのもつかの間、Lonesome Georgeは、発見された1972年から現在に至るまで、他の亜種と交配する気配が全くない。
理由は不明だが、生殖能力がない、というわけではないそうだ。
もしかしたら、自分と同じ種が隣に来る日を待ち続けているのかもしれない。
なんといっても、彼らの寿命は200年。
これなら、まだ見ぬ恋人を30年間だって待ち続けることができる。
その恋人は永遠に現れないということを知らずに、あるいは知った上で待ち続けるLonesome Georgeのエピソードは、「1つの種が絶滅することの重み」を眼前に突きつける。

↓Lonesome Georgeの姿。 Lonesome Georgeには、専用のブースが与えられている。

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そもそも、なぜゾウガメが絶滅寸前にまで追い込まれたか。
意外に知られていない事実だが、ゾウガメが絶滅寸前にまで至ったのは、「人間に食べられたから」である。

人間が外洋航海に進出した時期、ゾウガメは食料として大量に船に積み込まれた。
肉の形で食料を積み込んだ場合、腐ることや鼠にかじられることを心配しなければならない。
その点、「生きている動物」をそのまま船に詰め込めば、腐ったり鼠にやられる心配はなく、しかもいつでも屠殺して、その肉を食べることができる。
とはいえ、牛や羊などを積み込んだ場合、それらに食べさせる食料や水が余計に必要になり、かえって食料問題が生じてしまう。
そこで、目をつけられたのがゾウガメである。
ゾウガメは、飲まず食わずでも半年間(水があれば1年間以上)生き延びることができる。
しかも、その身体は大きく、1匹で何十人分もの蛋白源となることができる。
そのため、船倉に何匹か放り込んでおいて、必要になると屠殺して食べる、ということが外洋航海の常識として行われていた。

結果、世界各地のゾウガメはガラパゴスゾウガメやアルダブラゾウガメなどのごく一部の種を除いてほとんど絶滅してしまった。
ガラパゴスゾウガメがかろうじて生き延びた理由は、発見されるのが比較的遅く、人間の技術革新による保存食の発展が絶滅までに間に合ったこと、母体数が多かったため、人間による殺戮の後でも種の維持に必要な数が何とか残っていたこと、などによる。

Lonesome Georgeが子孫を作ろうとしないのは、種の矜持にかけた人間に対するささやかな復讐なのかもしれない。
「好きなだけ食べ散らかしておいて、今さら保護とか種の保存とかいうなよ。お前達の思惑通りにはならないぞ」と。
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研究所を出て、いったん船に戻り、ランチを食べる。
これが船で食べる最後のランチ。
buddyの何人かとは、ここでお別れだ。
握手をして、互いの良き旅を祈る。

本当にあっという間だった。
シーマン号の船首を叩いて感謝の言葉をかける。

荷物を持って下船し、バスに乗って野生のゾウガメ生息地域のトレイルに向かった。

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その6 Santa Cruz島 -Galapagos Island- 後編に続く。


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ガラパゴス旅行記 -種の起源- その5 North Seymour島 & South Plaza島 後編 [旅日記]

その5 North Seymour島 & South Plaza島 後編

キャビンから出ると、紺碧の空と海の中に、South Plaza島が見えてきた。
いつもどおりボートに乗り移り、島に近づいていく。

さっそくトドのお出迎え。
でかい!
写真だとわかりにくいけど、アシカの倍以上のサイズがある。
Sea Lion というだけあって、吼えている声はまさにライオンのようだ。

波打ち際には大量のアシカがごろごろしている。
でも、やっぱり日向は暑いようで、たくさんのアシカが内陸の木陰のところで涼んでいた。
……この木陰、海から200メートルくらいは離れているんですけど。
しかも、凄い坂道(道というより、崖に近い)。
これ登って涼みにくるとは、よほど暑かったんだろなあ…


上陸してしばらく歩くと、ガラパゴス諸島を国立公園とする記念碑が建っていた。
スペイン語と英語の2通りで文字が書かれている。
あらためて、ここは島全体が公園なのだと実感。
(ちなみに、ガラパゴス諸島に入島する際には、入島料として100$取られる。エクアドルの物価を考えると、ものすごーーーく高い。)

記念碑の前でガイドが何か説明している。
South Plaza島には陸イグアナが多数生息しているらしい。ふむふむ。

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陸イグアナとウミイグアナの違い

海に潜って海中の藻を食べるのがウミイグアナ。
長いときには1時間近くも潜っているらしい。
海辺に生息。
色は黒っぽい(おそらく、太陽光で身体を効率よく暖めるために進化したものと思われる。)。

陸でサボテン等を食べるのが陸イグアナ(陸イグアナという種があるわけではなく、陸に生息するイグアナの総称をいう。)
陸で生活するので、当然海には潜れない。
内地に生息。
色は黄色、黒、緑など。

(学術的にはもっと違う部分があるのだろうけど、まあ、素人的認識ということで)
--

しばらく歩いていると…
いた。でかい!!
ウミイグアナの二回りは大きい。

縄張り意識が強いようで、他のイグアナが近くに来ると、ものすごい勢いで威嚇する。
かなりの迫力だ。
その造形は、太古の恐竜を思わせる。

サボテンと赤茶けた植物が点在するだけの島にも、生命がしっかりと息づいている。
サボテンを食べるイグアナに、「生命力」の持つ力強さを確かに感じる。

風は少し強い。
そのまま、ぶらぶらと散歩する。

ガイドが立ち止まった。
何かを見つけたらしい。

アシカの子供の死骸だった。
捕食動物が存在しないこの島では、何らかの理由(事故、病気、寿命)で生き物が死んだとしても、その死骸は誰かに捕食されるのではなく、干からびていくだけということらしい。
良く見ると、そこかしこに少なくない数のアシカの死骸が転がっている。
よく考えるとこれはものすごいことだと思う。
自然界では、弱った生き物が自然に死ぬことなど例外中の例外だ。
通常は、弱った順番から肉食動物に捕食され、食物連鎖の一部となる。
自然死で、しかも干からびるまで死骸がそのまま残っているというのは、この島に彼らの天敵がいないことを端的に表している。
この島の動物の無警戒さは、この環境から生じたものかもしれない。

しばらく行くと、今度は崖の上にウミイグアナの集団がいた。
その横にはなぜかアシカが。

……だから、君達、いったいどうやってこの絶壁を登ってきたんですか???

少しずつ日が落ちてきた。
楽しいお散歩もおしまい。

船に戻ると、夕食の準備が整っていた。
今日はBuddyの1人のMaryの誕生日ということで、サプライズでケーキのプレゼントがあった。
Maryはスイスで学校の先生をしているらしい。
昔からこの島に来たくて、ついに夫と子供を置いて休暇を取って1人で来てしまったとか。
すごい行動力!!
スペイン語でハッピーバースデーを歌って、乾杯した。

ご飯を食べ終わると、例によって恐ろしい眠気が襲ってきた。
この船に乗ってから、毎日12時間は確実に寝ている。
なんせ、午後7時半に寝て朝7時に起きて、その上お昼寝もするのだから。
いったいどうしたんだろう、と思いつつ、眠気に逆らう理由もないのでベッドに直行する。

(……このときの自分は、長時間睡眠を長期間続けたことと、時差ボケがあいまって、帰国後は1か月近く深刻な時差ボケに悩まされることなどを知るよしもない。)

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次回は、その6 Santa Cruz島 -Galapagos Island- です。




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ガラパゴス旅行記 -種の起源- その5 North Seymour島 & South Plaza島 前編 [旅日記]

その5 North Seymour島 & South Plaza島 前編
(前回の予告では「North Seymour島 & Santa Cruz島」といいましたが、「North Seymour島 & South Plaza島」の誤りでした。すみません。)

からんからんからんからんからん……

カウベルの音で目が覚めた。
この船の上では、カウベルが集合の合図になっており、朝食や昼食、トレイルへの出発など、全てカウベルで集合が知らされる。
いちいち声をかけてまわるよりは、その方がずっと合理的なのだろうけど、何だか牧童に集められる牛になったような気分は否めない(不快、というわけでは全くないのだけど。)

今日の予定がホワイトボードに書かれている。
ダイビングライセンスを持っているダイビング組は、朝から一潜りしてきたようだ。
ライセンスを持っていないことを少し残念に思いつつ、ダイビング組も含めて朝ごはんを食べる。


午前中はボートでNorth Seymour島のマングローブをめぐり、ウミガメ、サメ、エイといった海の生き物や、マングローブに営巣している鳥をウォッチングするとのこと。

天気はちょいと曇り空だが、全身日焼けで悶絶している身としてはこれくらいの方がありがたい。
(このころ、buddyがしきりに「日焼け大丈夫?」と声をかけてくれるくらい、全身(特に顔と首と足)が日焼けでえらいことになっていた。)

いつもどおりボートに乗り移り、しばらくするとマングローブが見えてきた。

このあたりは海の色がすこし濁った感じになっていて、マングローブの中をボートで進むと何やら秘境ツアーに来たような不思議な気分になる。

しばらくすると、ガイドが船の速度を落とした。
ガイドの指の方向を見ると、ウミガメが水面で呼吸している。
野生のウミガメをこういう形で見たことはなかったので、その姿に見入ってしまった。

さらに、ガイドは、水面に上がってきたサメやエイを次々と指差してくれた。
こんなどんよりした水面でも場所がわかるのがすごい。さすが、国のナチュラリストの資格を持つだけのことはある。
(サメやエイは水面に上がってきたのがあまりにも一瞬だったので、写真は取れなかった…)

続けて、マングローブに営巣している鳥を次々と見る。
ボートが近寄っても、やっぱり知らんぷり。
黙々と羽の手入れをしている。


人間が動物に接近してその動物を観察することは、いつだってその動物に対する干渉になる。
その干渉は、動物に対して何らかのアクション(逃げる、近寄るなど)を引き起こさせ、その結果、自分が見ている動物は「自然な状態の動物」ではなくなる。
でも、この島の動物にはそんな法則が当てはまらないかのようだ。
この島の動物を全て美しいと感じるのは、そのせいかもしれない。

気がつくと、空は綺麗に晴れていた。
ボートは2台に分乗していたのだけど、ふともう一台のボートを見ると、「青い空の下、マングローブの海を進むボート」という構図が余りにも絵になっていて、しばらくぼーっとしてしまった。
向こうのボートからは、こちらが同じように見えているのだろうか。
もしそうなら、自分もこの光景の中の一部になっているのだろうか。
だとしたら幸せだなあ…

船に戻り、シュノーケリングの時間になった。
冷たい海水が、日焼けした肌に気持ちいい。それなりにしみるけど…

日焼けのこともあり、この日は泳ぐかどうか迷っていたのだが、とにかくこのエメラルドグリーンの海の色には、もう飛び込まずにはいられなくなる何かがある。


しばらくのんびり泳いでいて、ふと目の前を見ると、アシカがちょこんと座っていた。

目が合ったかな、と思うと、突然アシカが海に飛び込んで、こっちに近寄ってきた。

そこから先は、夢を見ているかのようだった。
アシカが水面近くで自分の周りを回り、夢中でそれを追いかける。
確かにアシカは自分を認識し、自分と一緒に泳ごうとしている。
時間にすれば1分もなかったと思うが、この島の動物にこういう反応をされたのは初めてだったので(そもそも、この島に限らず野生動物にこういう反応をされたのは初めてだが。)、驚くとともに感動した。

上述の「人間の干渉を受けていない動物の姿を美しく感じる」という感覚とは矛盾しているのかもしれないけど、野生の動物の方からコミュニケーションをとってきたことにとても心を動かされた。
きっと、イルカやクジラと泳いだ人が深い感動を覚える、というのもこういう感じなんだろうなあ。
まともに撮れた写真は↓の1枚だけだったが、正直一緒に泳いでいるときは写真などどうでも良かった(というか撮る余裕などなかった。)。
きっと、この体験を忘れることはないだろう。

海から上がり、シャワーを浴びる。
……やっぱり水しか出ない。
海水を落とすには浴びないわけにはいかないが、とにかく寒い。
ガラパゴスは赤道直下とはいえ、太陽に当たっていなければ気温は25度前後しかないのだ。

昼ごはんを食べ、熱いココアをすすって身体を温める。
午後からのSouth Plaza島への上陸までにはまだ少し時間がある。
日焼けの薬を塗って、キャビンで横になっていると眠くなってきたので、しばしお昼寝することに。
寝てばっかりやなあ…

1時間後、もはや耳慣れてしまったカウベルの音が遠くから聞こえてきた…

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その6 North Seymour島 & South Plaza島 後編
に続く。


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ガラパゴス旅行記 -種の起源- その4 Genovesa島 [旅日記]

その4 Genovesa島

身体が浮く。
身体が沈む。

船は激しい縦揺れに翻弄されている。
昨日の晩、船長から、「少し波が荒れているので揺れるかも」とのお知らせはあったが、こんなに揺れるとは思わなかった。

頭は半分眠っている。
とするとこれは夢だろうか。
夢の中でも船に乗って揺られているのだろうか?
ここはどこだろう?

……目が覚めると、揺れはほとんど止まっていた。
キャビンに出ると、目の前には綺麗な島が。
今日の目的地であるGenovesa島である。

朝食はパイナップルフルーツジュース。もちろんパンやサラダも。
とても良く眠ったので、頭すっきり、食欲旺盛。
全身の日焼けの痛みは、薬を塗ってなんとかごまかす。

朝食後、島に上陸する。
浜辺では、アシカが熟睡している。

この島は固有種の鳥で有名らしい。
そこかしこに鳥の巣があり、親鳥はもちろん、雛鳥も巣の中にちょこんと座っている。

それにしても美しい島だ。
海と森と光が絶妙に調和している。
群れ遊ぶアシカ、黙々と子育てをする鳥達、きらきらと泳ぐ魚…
いつまでもここにいたい、と思わせるような光景である。

その後、浜辺でシュノーケリングする。
Buddyが何か騒いでいる。
「サメがいるよ」
ガラパゴスのサメは基本的に人間には無害なので、興味津々で見に行く。
あまり動かず、じっとしていたが、近寄るとさすがに逃げる素振りを見せる。

1時間あまりの楽しい水浴びが終わった後、いったん船に戻り、お昼ご飯を食べる。

しばらく食休みした後、島の裏側に移動し、再度上陸する。
こちらのサイドはグンカンドリで有名らしい。
上陸場所では、やっぱりウミイグアナが日向ぼっこしている。
一度海にもぐっているところも見てみたいが、結局この旅を通じて、ウミイグアナが実際に潜っているところを見ることはできなかった。

この島のグンカンドリには、胸を膨らませているものはいなかった。
でも、この鳥、そこはかとなくかっこいい。
frigate bird と名づけられるだけのことはある。

そして、この島ではとても珍しいフクロウも発見。
肉食の捕食動物がいないこの島ではかなり珍しい、食物連鎖の上位に該当する動物だ。
ただ、やっぱり昼間は苦手なようで、岩陰にじっとしていた。

しばらく島をトレイルした後、船に戻る。
ご飯を食べる前に、シャワーを浴びる。
水なので冷たい…

このとき既に日焼けの痛みは耐え難いほどになっている。
たかをくくって日焼け止めを真面目に塗らなかったのがいけなかった。
皮膚が赤くただれていて、既に火傷のレベルになってしまっている。
シャワー上がりに特に痛む部分に薬を塗りたくり、何とかごまかす。

午後7時前くらいに晩御飯を食べると、もう眠くなってきた。
ガラパゴスにきてからというもの、毎日睡眠時間が長くなっていっているような気がする。
昨日も12時間近く寝たし…。日焼けのせいもあるのだろうが。
とはいえ、休暇でのんびりしにきているのだから、あえて睡眠欲に逆らう必要もない。
キャビンで談笑しているbuddyに挨拶して、部屋に戻る。

あっという間に眠りに落ちていく…

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次回は、North Seymour島 & Santa Cruz島編です。

ちょっと間延びしてしまっているので、早めに更新したいなと。






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ガラパゴス旅行記 -種の起源- その3 Bartolome島 [旅日記]

その3 Bartolome島

船尾のタラップからボートに移り、島の周囲をウォッチングする。

↓こんな感じで乗り移ります。

さっそくつがいのペンギンを発見。
船が近づいても知らんぷり。
ひたすら日向ぼっこを決め込んでいる。

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これはガラパゴスのほぼ全部の動物に共通して言えることなのだけど、彼らは人間を怖がらない。
人間が自分達に危害を加えないと知っているから、というのとは少し違う。

印象としては、「外の事象に全く興味がない」、「人間(に限らず他の生き物)から害されるという意識が最初からない」という感じである。
この後、アシカ、グンカンドリその他の鳥、イグアナ、ゾウガメと色々な動物に出会うが、どれ1つとしてこちらが近寄っても、逃げる、あるいは近寄るという反応を示さなかった。
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こちらはガラパゴスペリカン
翼を広げたときの大きさは半端ではない。

他にも水辺に集まるウミイグアナ、鮮やかな色のカニ、ビーチで寝そべるアシカなどを次々に見て周り、ガイドの解説を聞く。もちろん写真も撮る。

島に上陸する前にビーチでシュノーケリングをすることになり、さっそくこの日のために準備した水中カメラを準備する。

……正直言って、海の中は美しい、という感じではない。
もちろん、海は綺麗なのだが、ガラパゴスはいわゆる火山島であり、周囲に珊瑚礁が多いというわけではないので、「珊瑚礁とそれにむらがる美しい熱帯魚達」という絵は見られない。
そもそも、海の水が冷たい!
ガイドの説明によると、ガラパゴスには南極からの寒流のフンボルト海流が流れてきており、赤道直下であるにもかかわらず、水温は決して高くないそうだ。まあ、それがこの島にペンギンが生息できる理由なのだけど。

仕方なく、海の中ではなく、海面から顔を出して、よりペンギン等の動物を接写することにする。
が、どうにもうまくいかない。
何枚か撮った写真も、水滴がレンズカバー表面についてしまうなど、失敗ばかりだった。

↓一応、失敗作なものの、ペンギンの接写に成功した写真です。

シュノーケリングを終え、いよいよ上陸である。
シャワーを浴びて海水を流す。ちなみに、シャワーにお湯が出たのはこの日だけだった…

船着場(といっても、単なる岩礁の合間の平らな場所、という感じの場所だが)からあがると、早速ガラパゴスアシカが通路を通せんぼして出迎えてくれた。
近寄っていっても全く反応なし。
さすがに、ガイドが少し足で押すとしぶしぶという感じで移動したが、通路の脇に寝っころがってまた動かなくなる。一緒にいたアメリカ人が、"So lazy boy !" と言って笑っていた。

そのままトレイルを続け、島の頂上に立つ。
ガイドが「この島は火山の溶岩からできていて…」という話をしていたが、景色の素晴らしさに目を奪われてしまい、まともに聞いていなかった。
太古の昔から、人間がいようといまいと、日が昇り、沈み、固有種を育ててきた島。
きっと人間がいなくなっても同じ営みを続けていくのだろう。太陽と海と島がある限り。

トレイルを終え、再度島の周囲をウォッチングする。
新しい種は見られなかったが、また違った動物達の側面が見えて楽しかった。

そうこうしているうちに、日が沈み始める。
ガラパゴスの日没は思っていたよりも早く、午後7時ころにはほとんど真っ暗になってしまう。
生き物達は夜をどうやってすごすのだろう、とぼんやり考えながら、日没の美しさに浸る。

船に戻り、キャビンで夕食を食べた。可もなく不可もなく、という味。
そのままデッキに上がり、ビールを飲みつつ星空を眺める。
猛烈に眠くなってきた。
そういえば、この船に乗るまでにろくに寝ていない上に、今日の日焼けで身体がとてつもなく疲れているのがわかる。ちなみに、日焼けには、ガラパゴス滞在期間中ずっと悩まされることになる。

このままではデッキで眠りかねないので(けっこう寒く、寝たら確実に風邪を引く)、寝室に戻る。
まだ午後8時前だが、もう眠くてどうしようもない。
ベッドに横になるとほぼ同時に、泥のような眠りに落ちた。

風は強く、波は荒れている。この夜、船は激しく上下することになる…

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次回は、その4 Genovesa島 です。


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ガラパゴス旅行記 -種の起源- その2 ガラパゴス上陸 [旅日記]

その2 ガラパゴス上陸

朝6時にお願いしていたモーニングコールで目を覚ました。
時差ボケ、移動疲れなどで、今ひとつすっきりしない目覚めだが、とりあえずシャワーを浴びて朝食を食べる。果物がとても美味しい。

食後一休みする暇もなく、チェックアウトし、空港に向かう。
今回お願いしたツアー会社の現地係員が諸々手続してくれている間、ぼーっとすわっている。
これまで1人旅のときにツアー会社にお願いすることはほとんどなかったので、けっこう新鮮な感覚だ。

グアヤキル、シモン・ボリバル空港


飛行時間は1時間半程度。
食事をして本を読んでいたら、あっという間についてしまった。

空港に降り立つと、クルージングのガイドが看板を抱えて待っていた。
今回乗る船は、「シーマン号」という16人乗りの船(クルー等を含めると20人強が定員であると思われる)。
ガイドの周りに集まってきた16人を見ると、年齢層も出身国もばらばら。
日本人は自分だけのようだ。

バスに誘導され、港に着く。
シーマン号はやや沖合いで待っていた。
小さなボートに乗り、シーマン号に向かう。今後、この「ボートに乗ってシーマンと陸を行き来する」というのはガラパゴス滞在期間中、何度も何度も繰り返されることになる。

これが我らがシーマン号。


乗船してすぐにキャビンに集められ、ガラパゴス滞在中の注意点(動物に触れない、ガイドの言うことに従う、など)、シーマン号の設備について一通り説明を受ける。さすが、ガイドは専門的な教育と資格が定められているだけあって、あまりスペイン語なまりのない綺麗な英語を話す。
キャビンも広くはないが、落ち着いた感じで結構良い。

↓ キャビン。ここで食事したり、お茶したり、歓談したりする。



シーマン号の設備、といっても、たいしたものはない。
食事をしたりくつろいだりするキャビン、寝室、そしてデッキがあるくらいだ。
大きな一流船だともっと色々設備があるのだろうが、自分にとってはこれで十分。

2人一部屋で、ドイツ人の50歳くらいのおじさんと同部屋になった。名前はKarl。
英語はあまりうまくなく、結局ドイツ語で会話することが多かった。
お互いに母国語でない英語で会話するよりも、こちらが多少かじったことのあるドイツ語で話した方が意思疎通がうまくいく、ということがわかったからだ。

複数の見知らぬ人同士で1つの部屋を使う、という形式には慣れており、全く問題ないのだが、この寝室、とにかく狭い。4畳くらいの面積の上に、寝室が船倉にある関係上天井が低く、この部屋に2人というのはとっても無理がある。
Karlもあまりの狭さに驚いていたが、文句を言っても仕方がない。
話合いの結果、Karlが下のベッドを、自分が上のベッドを使うことになった。
一応シャワールームとトイレは各部屋ごとについているが、お世辞にも衛生的とは言いがたい。
ちなみに、シャワーは初日を除いて水しか出なかった。

↓寝室。とにかく狭かった…。

まあ、こういう環境には慣れっこといえば慣れっこだ。
チベットでは1週間シャワーを浴びなかったこともある(毎日ウェットタオルで全身を拭いていました、念のため。)。

大きな荷物を置き、デッキに上がる。
ベンチが10個ほど置いてあり、寝転んでくつろげるようになっている。
日差しはきついが日陰に入ると風は涼しく(というより肌寒く)、すごしやすい。
しばらくのんびりガラパゴスの空を眺める。

↓デッキ。船にいる時間の多くをここで過ごした。


しばらくすると、カウベルが鳴らされた。
船上での集合の合図だ。
キャビンに集まり、ガイドが今日の観光の予定を説明する。

……ガラパゴスは「ガラパゴス諸島」という言い方からわかるように、多くの島々から成っており、各島ごとに生息している生き物が異なる。このクルージングは、それらの島々のいくつかを周り、各地に生息している固有種を見るのが目的である。

本日の観光先は、Bartolome島。
希少種のフンボルトペンギンやイグアナ、アシカ等が生息している島とのこと。
島の周囲で固有種を観察した後、ビーチでシュノーケリングし、上陸してさらに多くの生き物を見るという段取りである。

日本を出てからほとんどノンストップでここまできたため、身体は疲れていたが、ようやく目的の島々を目の前にして、興奮してきたようだ。
知的好奇心が満たされる瞬間の幸せは何にも変えがたい。

船の動きが少しずつ遅くなった。
いよいよ上陸だ。

↓ガラパゴスの地図 
copyrighted by アートツアー(自分が利用した旅行会社ではないが、サイトの地図がわかりやすいので引用させていただきました。)

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次回 「その3 Bartolome島」 に続く。


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ガラパゴス旅行記 -種の起源- その1 エクアドル到着 [旅日記]

ガラパゴスの旅日記です。

フランス編が5までで尻切れになってしまっていますが(近いうちに完結予定ではあります)、記憶が新鮮なうちにガラパゴス旅行記をアップしたいと思います。

その1 エクアドル到着

ガラパゴスに行こう、と思い立ったのはいつだったろうか。
「生きている間に一度はこの島を見ておきたい」という思いが抑えきれなくなったとき、旅行会社に連絡を取っていた。

今年は全体的に仕事がとても忙しく、なかなか休暇を取ることもできなかったが、何とか、というか無理やり休暇を取ることに成功した。
前日夜中まで仕事の整理を続け、旅行の準備はほとんど何もしていない、という状況で当日の朝を迎えた。

飛行機の時間は午後3時40分。
一人旅の身軽さで、成田には午後2時前に着けば十分だ。
午前中早い時間はゴミ溜めになっていた部屋の掃除にあて、その後荷造りをはじめる。
とはいえ、着替えとカメラ現金以外にはほとんど持っていくものはない。
飛行機や乗り継ぎの待ち時間の時間つぶしのために、TOEFLのテキストを1冊、かなり前に買った本を数冊。現地でのクルーズに備えた酔い止め、日焼けケアの薬など。

携帯電話は持っていかない。
どうせ現地では使えないのだから。
家から成田に行くまでと成田から家に帰ってくるまでの時間だけ携帯電話が使えたところで仕方ない。この携帯電話に対するスタンスは、これからも変わらないだろう。

成田に到着し、チェックインを済ませる。
ガラパゴスには、日本(成田)→ヒューストン(米国)→グアヤキル(エクアドルの都市)→ガラパゴスというルートで、飛行機に乗っている時間と乗り継ぎ時間を併せると片道約30時間の道のりだ。
先は長いなあ、とぼんやり思いつつ、ドルへの両替をする。

旅行会社の人から、「現地では、入島税や空港使用税等を除いてほとんどお金を使わない」と聞いていたが、念のため700ドルほど両替しておく。
エクアドルは、通貨自体を米ドルにしてしまったという少し珍しい国だ。自国通貨がありつつ、米ドルの方が信用が高く流通性が高いという国はたくさん知っているが、米ドルをそのまま自国通貨としているのはすごい。自国の通貨政策をほとんど放棄しているような政策だが、南米ではたぶんそのほうがいろんな意味で安定するのだろう。

時間になり、飛行機に搭乗する。今回はコンチネンタル航空。
飛行機は日系が一番良いと思うが、どうせ半分以上は寝ているのであまり気にしない。
日本からヒューストンまでは約12時間。
機内食を食べて早速眠り始める。

………………思ったより早く起きてしまった。まだ到着まで6時間近くはある。
もう少し寝ようとして目をつぶるが寝付けない。困った。
仕方がないので、ガイドブックである「地球の歩き方」に目を通す。
が、この本ではガラパゴスは南米の一地域のエクアドルの、そのまた一地域として数ページ程度さらりと触れられているだけであり、あまり役にたたない。
とはいえ、市販のガイドブックの中では最も多くページが割かれているのだが(だからこそ買った。)

あっという間にガイドブックに飽きてしまい、日本から持ってきた本を開くことにした。

まずは、「ダ・ヴィンチ・コード」(ダン・ブラウン)

かなり前に買ったのだが、しばらく本棚で深い眠りについていた。
とりあえず上巻を読み始める。

……読みにくい。
この本に限らず、翻訳物の本を読むのは苦手だ。
どうにも文章が固いというか、硬質というか。
まあ、きちんと訳そうとするとそうなるのだろうけど、読んでいてどうにも疲れてしまう。

ただ、内容は評判通りとても面白い。
上巻だけ、と思っていたらあっという間に中巻を読み終わった。

機内が明るくなり、機内食が配られ始める。
そろそろ到着だ。
残りの時間で下巻も読み終えてしまう。

……12時間かかって、ようやくヒューストンに到着した。
米国の入国審査で指紋を採られる。
外国人全員にそうしていると思っても、あまり気分のいいものではない。
テロ対策上やむをえないのだろうが、この国は本当に不寛容になったなあ…

乗り継ぎまでは4時間強。
長いっちゅうねん!!
12時間の機内生活に4時間の待ち時間は応える。
しばらく免税店で時間を潰すも、買いたいものがあるわけでもなく、1時間もたたずにやることがなくなる。
空港のスタバでラテのグランデを買い(けっこう有名だが、アメリカのスタバでは「ショート」というのは存在しない。ラージが基本サイズで、グランデは日本でいうラージにあたる)、日本から持ってきた別の本を読むことにする。

「黒と茶の幻想」 恩田陸

恩田陸は、現代文学では今一番気に入っている日本の作家。
この人の書く本は、謎解きの詰めの甘さや辻褄のあわなさ(それも計算なのかもしれないが…)が多少あるものの、全体としては素晴らしい作品だと思う。

上下巻のうち、まずは上巻から。
予想通り面白く、引き込まれながら読んでいるうちに、2時間弱が経過した。
眠い…。
そりゃそうだ。昼の4時に出て、12時間飛行機に乗って、3時間以上待っているのだから、今は日本で言えば午前7時だ。もちろん、飛行機の中で多少は寝たが、気分的にはほぼ徹夜。

本を読むのにも疲れてしまったので、上巻を終えたところで少しぼーっとすることにする。
空港はオープンスペースなので、さすがに寝るわけにはいかない。
気分転換に空港の中をうろついたり、免税品店を再度冷やかしているうちに搭乗時間になった。

ヒューストンからグアヤキルまでは約6時間。こちらも決して短くはない。
が、相当疲れていたのでほぼ全部爆睡。
寒かったので毛布を2枚かぶって、機内食も食べずにほとんど全部寝ていた。

ようやくグアヤキル空港に到着。
おおー、スペイン語だ…。
入国審査を済ませ、ロビーに出ると迎えの係員が待っていた。
エクアドル居住歴20年のベルギー人らしく、英語はあまり上手くないが、聞き取りやすい。
きっと、ガイドを続けているうちに「日本人が聞き取りやすい英語」をマスターしたのだろう。
ガイドにホテルまで案内してもらう。

ええと、チップが必要、とガイドブックには書いているけど…
まあ、明日でいいや。とにかく疲れた。

ホテルの部屋に入ったのが現地時間で午前2時。
明日は午前7時に空港に行くそうだ。
……って、朝飯とかシャワーの時間を考えたら4時間くらいしか寝られへんやん。
まあ、ここまで飛行機でさんざん寝ているので、今さら睡眠時間をどうこういうのもおかしな話だが。

とりあえず、久々に(主観的に、です。もちろん)ベッドで寝られる喜びをかみしめつつ、エクアドル1日目の夜は更けていくのでした…

↓ホテルの部屋はこんな感じでした。

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その2 ガラパゴス上陸  に続く。


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帰国 [旅日記]

さきほど日本に帰ってきました。

帰りの飛行機が遅れてしまい、予定よりもかなり遅くなってしまいました。
明日からさっそく仕事なのですが、ちゃんと起きられるかとても心配です…

旅日記はおいおいアップしようと思いますが、まずは一言だけ感想を。

「現地はものすごく楽しく、素晴らしい。」
「しかし、行き帰りがとてもつらい。」

飛行機に乗っている時間、乗り継ぎ等のための待ち時間など、併せて約30時間を越える旅程はかなりこたえます。
特に帰りはヒューストンで7時間近く乗り継ぎで待たされ、旅疲れ、時差ぼけとあいまってかなり疲労がたまってしまいました。

若い(あくまで主観ですが…)うちに行っておいて良かったなと。

↓は木陰で涼むアシカです。


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