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戦い終えて(2009年NYBar感想 -準備編-) [留学準備]

試験終了後約1月半が経過し、しかも合格発表はまだという、とてつもなく中途半端な時期ですが、一応2009年のNYBar(NY州の司法試験)の感想をアップしたいと思います。
きわめて個人的かつ主観的な感想の部分もあり、しかも合否が未定の段階(不合格の可能性も十分にあります)なので、余人にはあまり参考にはならないところもあるかと思われますが、とりあえず自分の日記として備忘的に書きたいと思います。

1 BarBri申し込み(3月ころ)

NYBarを受ける日本人は、5月半ばから、ほぼ全員がBarBriと呼ばれる予備校に通います。
BarBriは、NYBarに関して独占率が90%以上と、ほぼ完全独占といっても過言ではない独占率を誇り、まずはここに受講の申し込みを行うところから始まります。
ちなみに、BarBriのほかの有名どころとして、PMBRという予備校もあるのですが、PMBRはほぼ全州共通択一試験対策に特化しているため(後ほど詳しく書きますが、NYBarの試験内容には、全州共通択一のほか、NY州のみの択一問題や、エッセイ(論文)などがあります)、ここだけに頼るのはややリスキーです。

実際、私の周囲の日本人LLM生も、私の知る限り全員がBarBriに申し込んでいました。PMBRは、3日間のコースを申し込むと、全州共通択一試験の問題集をもらえる上、模試が受けられるため、3日間のコースを申し込む人が多かったです。

ということで、あくまでBarBriをメインとしつつ、PMBRは補助的に申し込むのが良いと思います。
ちなみに、BarBriのお値段は約3000ドル。
約2カ月の講義と、1回の全州共通択一模試分でこれは、正直言って高い。2000ドルなら良かったのに…
(ご参考までに、PMBRは3日間のコースで500ドルくらいでした)

とはいえ、高いからといって、これらの予備校を申し込まないわけにはいきません。
ここは耐えておとなしく申し込みましょう。

2 BarBri通いの日々(5月中旬から7月頭まで)

(1) ライブクラスかビデオクラスか
BarBriの授業には、ライブクラスとビデオクラスがあります。
ライブクラスは、講師がリアルタイムで講義するクラス、ビデオクラスはライブクラスの録画のビデオを視聴するクラスです。ライブクラスは、BarBriの本社のあるニューヨークのタイムズスクエアのビルでのみ提供され、その他は全てビデオクラスです。
よって、たまたまNYのロースクールに行った場合には、ライブかビデオかを選択する余地がありますが、それ以外の州のロースクールに行った場合、ビデオクラス一択となります。

ちなみに、ライブクラスでも、講師がいる部屋にいなければ、ビデオリンクで同時中継されているビデオを見るだけなので、講師がいる部屋(ものすごく混むので、早めに部屋に行く必要あり)でなければ、ビデオクラスとほぼ同じです。

というわけで、ライブクラスとビデオクラスでは内容的にはほとんど差はないのですが、1つだけ大きな違いが。
ライブクラスはビデオクラスよりも1週間ほど早く講義がはじまって、1週間ほど早く終わります。NYBarは、準備期間が2カ月半と限られているため、最後の1週間の違いは相当な差です。この期間での見直し、論証の暗記等により、合否に大きな影響があるといっても過言ではありません。
というわけで、もしたまたまNYのロースクールに留学しているのであれば、ライブクラスがお勧めです。

ただ、多くのロースクールでは、4月末から5月頭にかけて春学期の学期末試験があるため、ライブクラスをとった場合、春学期の試験から休む暇もなくBarBri通いに入り、ロースクールによっては卒業式中にも講義がある(休んで後ほどフォローアップ講義を受けることになります)という状況になることは頭に入れておいたほうがいいでしょう。

春試験終了後の一休みを重視するのであればビデオクラス、直前の勉強時間の確保を重視するならライブクラスという感じです。

(2) 講義期間中
基本は、①翌日の講義の予習、②受講、③当日の講義の復習、④問題演習 の繰り返しです。
人により、これらの一部を省く人もいます。
ちなみに、私は予習はほとんどしませんでした。講義中にノートを読みつつ、復習には多少時間をかけたくらいです。

問題演習は、特に全州共通択一試験科目であるConstitutional Law、 Civil Law、 Criminal Law、 Torts、 Real Property、 Evidenceの6科目については、早めに問題を解き始めたほうが良いです。
英語がネイティブでない日本人は、どうしてもエッセイで点を稼ぐのが難しいため、エッセイは基本的に守りの答案を書いて、択一で点を稼ぐのが定石です。

基本的に、(解説をきちんと読み込むことを前提として)択一問題は問題を解けば解くほど知識が定着し、正答率が上がっていきますので、早い時期から解いた方が良いでしょう。
一般には、BarBriの問題集のレベル3、4までを解き、その後はPMBRの問題集を解くのが良いと言われているようです。私が実際に解いてみた感じでも、BarBriの問題集のレベル5、6は問題文が長く、かつ聞いてくることがマニアックすぎて、あまり勉強にならない感じでした。
とにかく問題を解く、解説を読む、また問題を読む、の繰り返しです。

エッセイ(論文)については、人それぞれ勉強のスタイルがあるのでしょうが、私はひたすら論証ブロックを暗記しました。
①英語がネイティブでない人間には、たとえ内容を理解していても論証をその場で書くことは難しく、また時間がかかってしまうこと(=時間短縮のためには、論証丸覚えの方が効率が良い)
②論証を暗記することにより、自然と問題点が理解できるようになること
が、その理由です。

①について、NYBarの本番は、40分で1つのエッセイを書く必要があります。
この限られた時間で、問題文を読み、論点を把握して、問題提起→規範定立→あてはめ→結論提示を行う必要があり、しかもそれらの作業は(当然ですが)全て英語で行う必要があります。

問題文も決して短くはないため、40分のうち、各時間に使えるのはせいぜい25~30分程度でしょう。
正直、私も最初に過去問を解いてみたときは、「できるか、こんなもん!!」と思いました。

これだけ時間が限られていると、たとえ理解している論点でも、その場で論証を考えて書く、というわけにはいきません。
日本語でだって、「自分が理解していることをきちんと文章にして書く」ことには時間がかかります。ましてや、英語だとかかる時間はその倍以上です。

このタイムロスを避けるためには、論証を丸暗記して、論点指摘の部分で丸々吐き出すしかありません。
実際、暗記してさえいれば、機械的に書けるため、飛躍的に時間が節約されます。

②について、「暗記の後から理解がついてくる」のはよくあることで、とりあえず暗記して何回も何回も読んでいれば、自然と問題点が理解できるようになり、論点指摘が楽になります。

以上2点から、エッセイ対策としては、論証丸暗記がお勧めです。
論証カードを作って覚えるのもよし、BarBriのテキストを読み込んで覚えるもよし。
ちなみに、論証暗記手法で試験に臨む場合、最後の数日間はひたすら暗記(しかも英語)に費やすことになるため、かなり苦痛です…

(3) その他勉強
NYBarには、上記述べた全州共通択一試験(MBE)、エッセイ試験のほか、NY州法択一試験、MPTと呼ばれるその場で記録を読んで書く試験、の4種類の試験があります。

ちなみに、配点は、
全州共通択一試験(MBE)=40%
エッセイ試験=40%
NY州法択一試験=10%
MPT=10%
です。

一般に、全州共通択一試験とエッセイ試験は、かなりしっかり勉強するのですが、NY州法択一試験とMPTはほとんど勉強しないことが多いです。
それぞれの配点が低いこと、前者はしっかり勉強するのには時間がかかる割にあまり報われないこと、後者はそもそも現場での思考力を試す試験のため、準備のしようがない(問題形式に慣れる程度のことしかできない)というのが、その大きな理由です。l

ということで、私も、前者は直前にBarBriの問題集に載っている問題を解くこと、後者は例題と模範解答を少し見る以外のことはしていません。
ちなみに、この2つ、本番では、NY州択一はわからない問題ばかりで、MPTは時間が足りずに思いっきり途中答案(全体の3分の1くらいしか書けなかった…)で提出しています。
まあ、平たく言えば大失敗でした。

私が不合格だとしたら、この2つが原因である可能性が高いため(特にMPT)、来年受験される方は、くれぐれも油断されない方が良いと思います。
特にMPTの時間配分には細心の注意を払われることをお勧めします。

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模試~本番編に続く。
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